北海道の熱中症対策
北海道の気候特性に基づく、企業・現場向け熱中症予防ガイド。
1.北海道の気候特性と熱中症リスク
冷涼な気候のため暑さへの順化が不足しがち。近年は猛暑日が増加傾向で、エアコン普及率が低いことも重なり熱中症リスクが急上昇。「北海道は涼しい」という油断が最大のリスク。
北海道で注意すべき熱中症リスク要因
- 地域特有の気象条件:北海道の夏季は順化不足の傾向があり、体感温度が気温以上に上昇する場合があります
- 急激な気温変化:梅雨明け直後や猛暑日の突発的な気温上昇に対し、暑熱順化が追いつかないケースが多発しています
- 屋外作業の多さ:北海道の建設・土木・農業・物流などの現場では、直射日光や路面からの輻射熱にさらされるリスクがあります
- 都市部のヒートアイランド:札幌市街地ではアスファルトやコンクリートの蓄熱で、郊外より3〜5℃高くなることがあります
救急搬送数
死亡者数
出典:総務省消防庁「熱中症による救急搬送状況」、厚生労働省「人口動態統計」
2.救急搬送データと傾向
北海道における熱中症の救急搬送件数は年間約1,500件/年に上り、全国的にも注意が必要な地域です。特に7月中旬から8月上旬にかけて搬送数がピークを迎え、この期間に年間搬送数の約6割が集中する傾向があります。
月別の傾向
年代別の特徴
北海道の近年の傾向
地球温暖化とヒートアイランド現象の影響により、北海道の猛暑日(最高気温35℃以上)の日数は増加傾向にあります。それに伴い、熱中症の救急搬送件数も年々増加しており、企業における対策強化が急務となっています。
特に、屋外作業を伴う業種では、過去5年間で労災申請件数が約1.5倍に増加しているデータもあり、法的リスクの観点からも対策の徹底が求められています。
3.企業に求められる地域特性に応じた対策
北海道で事業を展開する企業は、地域の気候特性を踏まえた熱中症対策が求められます。厚生労働省の「職場における熱中症予防基本対策要綱」に基づき、以下の対策を計画的に実施することが重要です。
- 札幌の気象データに基づくWBGT値の把握・記録を日常的に実施
- 日よけ・送風機・ミスト装置の設置による暑熱環境の改善
- エアコン完備の休憩所を確保し、作業場から5分以内にアクセス可能に
- 冷水・スポーツドリンク・経口補水液を十分量備蓄(1人あたり2L/日以上)
- WBGT基準値に基づく作業中断・作業時間短縮のルールを明文化
- 暑熱順化期間の確保(梅雨明け・連休明けは7日間かけて作業負荷を段階的に引き上げ)
- 高温時間帯(13〜15時)を避けた作業スケジュールの調整
- クールベスト・空調服などの個人装備の支給・着用促進
- 毎朝の作業前体調チェック(睡眠時間・飲酒の有無・体調の自己申告)
- 持病(糖尿病・高血圧・腎臓疾患等)のある作業員の把握と個別配慮
- 作業中の定期巡視による作業員の顔色・発汗・動作の異常確認
- 体調不良者の早期発見と休憩・医療機関受診の判断基準を明確化
- 夏季作業開始前の熱中症予防教育の実施(北海道の気候データを含む)
- 熱中症の初期症状と応急処置の実技訓練(全作業員対象)
- 緊急連絡体制・最寄りの医療機関(札幌周辺の救急病院)の周知
安全配慮義務違反のリスク
北海道で熱中症事故が発生した場合、企業は安全配慮義務違反として損害賠償責任を問われる可能性があります。WBGT値を把握せず適切な作業管理を怠った場合、過去の判例では数千万円の賠償命令が出されたケースもあります。
対策を「実施していた」だけでなく、「記録として残していた」ことが法的な争点で重要です。heat119のデータ記録機能で、安全配慮義務の履行を客観的に証明できます。
4.WBGTを活用した暑さ管理
WBGT(暑さ指数)は、気温・湿度・輻射熱を総合的に評価する指標で、北海道での熱中症リスク管理に不可欠です。厚生労働省はWBGT値に基づいて作業強度を管理することを事業者に求めています。札幌のWBGT値をリアルタイムで把握し、適切な作業管理に活かしましょう。
| WBGT値 | 危険度 | 推奨される対応 |
|---|---|---|
| 31℃以上 | 危険 | 原則作業中止。やむを得ない場合は10分作業→20分休憩 |
| 28〜31℃ | 厳重警戒 | 連続作業30分以内。こまめな休憩と水分・塩分補給を徹底 |
| 25〜28℃ | 警戒 | 1時間ごとに休憩。水分・塩分補給の促進。巡視の強化 |
| 25℃未満 | 注意 | 通常作業可。ただし高温作業(溶接・炉前等)は個別にWBGT管理 |
5.heat119で北海道の熱中症対策を
heat119は北海道をはじめ全国の企業に対応した熱中症予防サービスです。北海道の気候特性に合わせたWBGT通知と、作業員の体調管理を一元化し、データに基づく科学的な安全管理を実現します。
札幌のWBGT自動通知
環境省のWBGT予報データをリアルタイムで監視し、札幌の基準値超過時にリーダー・管理者へ自動通知。手動での確認作業を省きます。
作業員の体調見守り
毎朝の体調申告と作業中の状態確認を簡単なスマホ操作で実現。体調不良者を即座に把握し、早期対応が可能になります。
危険アラート通知
WBGT値の上昇や作業員の体調異変を検知し、リーダーと管理者にプッシュ通知。重症化する前の早期対応を支援します。
法令遵守の記録管理
WBGT値の記録、体調確認の実施履歴、対策の実施記録を自動保存。安全配慮義務の履行を客観的に証明できます。