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Compliance Checklist Heat119 / Daily Operations
Compliance Checklist

熱中症対策 法令遵守チェックリスト

厚生労働省「職場における熱中症予防基本対策要綱」に基づく実践チェックリストです。4つのカテゴリ・30項目で安全管理の抜けを防ぎ、現場で本当に回る確認と記録に落とし込めるように整理しています。

印刷して掲示するだけでなく、誰が確認し、どう記録し、異常時にどう動くかまで含めて使ってください。

4
管理カテゴリ
30
確認項目数
毎日
実施推奨
点検項目を確認しながら作業準備を進める作業者たち
チェックリストの価値は、項目数ではなく現場で迷わず確認できることにあります。
先に押さえる要点

1. 使うのは毎朝

掲示物として置くだけでなく、朝礼・巡視・記録まで含めて回すことが前提です。

2. 大事なのは証跡

「やった」ではなく、誰が何を確認したかを後から出せる状態にする必要があります。

3. 曖昧なら相談

自社運用へ落ちない項目があるなら、紙運用のまま増やさず整理した方が早いです。

チェック前に確認したいこと

このチェックリストで止まりやすいのは、記録と運用の部分です。

項目を読めば分かっても、誰が確認するかどこに残すか異常時に誰が止めるかが曖昧だと現場では回りません。詰まりそうな点があるなら、先に整理しておく方が事故も離脱も防げます。

1. 朝礼で回る形か

確認項目が多すぎず、責任者が現場で使える粒度になっていますか。

2. 記録が残るか

紙で終わらず、監査や元請確認に出せる形で保管できますか。

3. 体調変化まで拾えるか

設備やWBGTだけでなく、睡眠・朝食・順化不足まで見られますか。

4. 異常時に迷わないか

止める、冷やす、連絡する、記録する流れが事前に決まっていますか。

1.このチェックリストについて

本チェックリストは、厚生労働省「職場における熱中症予防基本対策要綱」(令和3年4月20日付け基発0420第3号)に基づき、事業者が講ずべき措置を4カテゴリに整理したものです。現場担当者が毎日朝礼時に確認し、記録として保管してください。

法的根拠:労働安全衛生法第3条(事業者の責務)に基づき、事業者はこれらの措置を実施する義務を負います。チェックリストの保管は労基署調査時の証拠となります。

2.カテゴリ1:作業環境管理

作業環境管理チェックリスト(8項目)

毎日作業開始前に確認してください

  • WBGT計(暑さ指数計)の設置

    作業場所に設置し、1時間ごとに測定・記録する

  • 日よけ・遮熱設備の設置

    直射日光・輻射熱を防ぐシート・テント・遮光ネットを整備する

  • 休憩所の確保(エアコン完備)

    冷房設備を備えた休憩場所を作業場所の近くに確保する

  • 飲料水の確保

    1人あたり1時間に250〜500mlを目安に冷水・スポーツドリンクを準備する

  • 氷・冷たいおしぼりの準備

    応急処置用の氷嚢・保冷剤・冷たいタオルを休憩所に常備する

  • 送風機・スポットクーラーの配備

    作業エリアに風を送り込む送風機や移動式クーラーを設置する

  • 緊急連絡体制の掲示

    119番・病院・安全管理者の連絡先を見やすい場所に掲示する

  • 応急処置キット・保冷剤の準備

    経口補水液・保冷剤・体温計をまとめた救急セットを作業場所に配備する

3.カテゴリ2:作業管理

作業管理チェックリスト(8項目)

WBGT値に応じて毎日確認・実施してください

  • WBGT値の定期測定(1時間毎)

    現地のWBGT計または環境省予報データで1時間ごとに記録・確認する

  • 基準値超過時の作業中断ルール策定

    WBGT28℃以上で警戒・31℃以上で原則中断のルールを文書化して周知する

  • 連続作業時間の制限

    WBGT値に応じて連続作業時間を制限する(例:WBGT28℃超で30分以内)

  • 休憩時間の確保

    冷涼な休憩所での十分な休憩を作業計画に組み込む

  • 水分・塩分補給の促進(20分毎)

    20分ごとにコップ1〜2杯(200〜250ml)の水分補給と塩分補給を声かけする

  • 作業時間帯の調整(猛暑時は早朝・夕方)

    WBGT値が最も高い11〜15時を避け、早朝・夕方に重作業をシフトする

  • 暑熱順化計画の策定・実施

    梅雨明け・連休明けの最初の7日間は作業強度を段階的に引き上げる

  • 高温作業の交代制実施

    炉前・溶接・舗装など特に高温な作業は複数名で交代しながら実施する

4.カテゴリ3:健康管理

健康管理チェックリスト(8項目)

毎日作業前・作業中に実施してください

  • 作業前の体調確認(全員)

    朝礼時に全作業員の顔色・言動を確認し、体調不良者は作業から外す

  • 睡眠・飲酒・朝食の確認

    前夜の睡眠不足・飲酒・朝食未摂取は熱中症リスクを高めるため申告を促す

  • 持病・服薬のある作業員の把握

    高血圧・糖尿病・利尿剤服用など熱中症リスクが高い作業員を事前に把握する

  • 暑熱順化不足の作業員の把握

    新規入場者・長期休暇明け・外国人労働者など順化不十分な作業員を特定する

  • 作業中の巡視(顔色・動作確認)

    1時間に1回以上、全作業員の顔色・動作・発汗状態を巡視で確認し記録する

  • バディ制度の実施

    2人1組で互いの体調を監視し合い、異変をすぐに報告できる体制を作る

  • 体調不良申告のしやすい環境づくり

    「無理をしない」という雰囲気を管理者が率先して現場に醸成する

  • 健康診断結果に基づく適正配置

    直近の健康診断結果を参考に、高温多湿環境への適性を考慮した業務配置を行う

5.カテゴリ4:安全衛生教育

安全衛生教育チェックリスト(6項目)

シーズン開始前・新規入場時に実施してください

  • 熱中症の症状・対処法の教育

    重症度(I〜III度)の症状分類と応急処置の手順を全員に教育する

  • WBGT値の見方と行動基準の教育

    「注意・警戒・厳重警戒・危険」の数値基準と対応行動を理解させる

  • 緊急時の応急処置訓練

    発見→通報→冷却→経口補水の手順を実際に訓練し、全員が対応できるようにする

  • 水分補給の重要性の教育

    「口が渇く前に補給する」「アルコールは脱水を促進する」などを教える

  • 教育実施日・参加者の記録

    実施日・内容・参加者名簿を書類で記録し3年間保管する(労安法上の義務)

  • 新規入場者への特別教育

    新たに現場に入る作業員には入場日に個別で熱中症予防教育を実施し記録する

6.緊急時の対応手順

熱中症を疑う症状を発見した場合は、以下の手順を迷わず実行してください。対応の速さが生死を分けます。

緊急対応フロー(この順番で実施)

1

発見・声かけ

倒れている・ふらつく・言動がおかしい・顔が赤い・大量発汗などの症状を確認。周囲に大声で知らせる。

2

作業中止・涼所へ移動

その場での作業を即座に中止。エアコンのある休憩室や日陰の涼しい場所へ移動させる。

3

体の冷却

衣類を緩め、首・脇の下・鼠径部に保冷剤や氷嚢を当てる。冷たい濡れタオルで全身を拭く。

4

意識の確認

「名前は?」「ここはどこですか?」と声をかけて意識レベルを確認する。

意識障害あり → 即119番 / 意識あり → 経過観察

意識がない・呼びかけに反応しない・嘔吐している場合は迷わず119番通報。通報しながら冷却を継続する。意識があり自力で水を飲める場合は経口補水液を少しずつ飲ませて様子を見る。30分以上改善しない場合は119番。

絶対に行ってはいけない対応

  • 意識のない人に水を飲ませる(誤嚥・窒息の危険)
  • 「少し休めば治る」と判断し、医療機関受診を遅らせる
  • 体調不良者を一人にする、または同日中に作業に復帰させる

7.heat119でチェックリストを自動化

紙やExcelのチェックリストでは記録漏れ・転記ミス・保管の手間が発生します。heat119を使えば確認作業をデジタル化し、記録の自動保存・アラート通知・進捗管理まで一元管理できます。

デジタルチェックリスト

スマホから30項目を確認・送信。記録はクラウドに自動保存されます。

WBGT自動アラート

設定した基準値を超えると管理者へ自動通知。確認漏れをゼロにします。

体調確認の記録管理

作業員の体調申告を毎日記録。誰が・いつ・どのような状態だったかを即検索できます。

法令遵守レポートの出力

労基署調査・元請への報告に必要な実施記録をPDFで一括出力できます。

チェックリストを、現場で回る運用に変える

30項目を読むだけでなく、記録・巡視・異常時対応まで含めて回る形へ整理できます。紙のまま続けるか、デジタル化するかも含めて相談できます。

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